嗜好性薬物の世界

用語集

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形状

  • パウダー
    • 粉のこと。合法ドラッグの世界では、粉末状の薬物のことを指すが、アップ屋などの一部業者では、カンナビノイドのみをパウダーと称し、PBPなどのアッパー系薬物はバスソルトと称している場合がある。
  • リキッド
    • 液体のこと。合法ドラッグの世界では、液体状の薬物の事を指す。大体5mlくらいのプラスチックかガラスの容器に入っている状態で、さらに袋に入れて売られている。業者によって濃度に大きな差があり、成人(15歳以上)一人当たり一回分服用量が容器1本という前提で提供されている場合もあれば、0.5mlも摂取すれば過量摂取となってしまう製品もあった。
  • ハーブ
    • 薬草のこと。大麻もハーブの一種である。大麻は植物の葉やバッズ(花穂)そのものに薬効成分が含まれているが、合法ハーブの場合は、ほとんど薬効成分のない植物片に、カンナビノイドや交感神経作動性アミン(アッパー系薬物)をしみ込ませている。通常は煙を吸うが、飲んでも効果がある。
    • ナツメグやパセリにも向精神作用があり、天然の合法ハーブといえる。ただしナツメグは大量摂取でひどい吐き気を生じるようなので要注意。

薬効による分類

  • 覚醒剤
    • 眠気を失わせる物質。合法なカフェイン・テオブロミンから、低濃度の場合のみ合法なエフェドリン、向精神薬指定のメチルフェニデート、違法なメタンフェタミン、また未指定のドラッグなど幅広い。ドーパミンを作動させる物が多いが、そういったものには依存性がある(モダフィニルのような例外もある)。
    • アンフェタミンなどのフェネチルアミン系覚醒剤およびコカインは、ドーパミンに対する作用が強い。カフェインなどのキサンチン誘導体はアデノシンに拮抗することで覚醒効果を生む。モダフィニルはヒスタミン神経系に作用する。
  • 中枢神経興奮剤
    • 中枢神経刺激薬とも呼ばれる。中枢神経を興奮させる薬物のことであるが、必ずしも精神作用があるとは限らない。大脳皮質興奮薬、脳幹興奮薬(延髄興奮薬)、脊髄興奮薬の3種類に分けられるが、覚醒剤は大脳皮質興奮薬に分類される。脳幹や脊髄の興奮薬には、毒物であるピクロトキシンやストリキニーネが含まれる。
    • よく、メチルフェニデートの説明に「中枢神経興奮剤」と書かれるが、ストリキニーネと一緒のカテゴリというのは大雑把過ぎるだろう。おそらく覚醒剤という語のイメージが悪いため、このような書き方をしているのだと思われる。
  • エンタクトゲン
    • セロトニン神経を刺激する物質。当初はエンパソーゲンと呼ばれていたが、英語の「パソーゲン」には病原体という意味があるので、イメージ改善のためにエンタクトゲンと呼ばれることが多くなっている。多幸感や、他者との共感、警戒心の低下などが生じる。また、食欲抑制作用が強い。
    • MDMAといえばエンタクトゲンの代名詞のように思われているが、実際にはMDMAはセロトニンに対する作用のほか、ドーパミンに対してもある程度作用があるため、覚醒剤とエンタクトゲンの双方の性質を持つ薬物であるといえる。ドーパミン作用があまりない純粋なエンタクトゲンとしては、例えばMBDBやMDAIなどが挙げられる。
    • エンタクトゲンには日本語の定訳がない。「共感剤」の語が一部で使われているが、ほとんどの場合、エンタクトゲンとそのまま表記している。カンナビノイドやオピオイドの場合、外国語をそのまま使っているのだから、無理に訳す必要性は低いだろう。なお筆者は、「友愛剤」(美称)や「躁化剤」(蔑称)などを考えたが、いまいちしっくりこない。既存の類型の中では「抗うつ剤」に当てはまるが、メチレンジオキシフェネチルアミン系のエンタクトゲンは、三環系やSSRIなどの医療用の抗うつ剤よりもはるかに強力に作用する。『薬物乱用・中毒百科』では『興奮剤』という語が適切だと述べられているが、覚醒剤も中枢神経を興奮させるし、5MeO-DIPTのような性的興奮を生じさせる薬物もあるため、範囲が広すぎると思う。
  • カンナビノイド
    • 大麻のような効果がある薬物。大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)を模した構造のものが多い。THCは非常に脂溶性が高い物質であるが、合成カンナビノイドも脂溶性が高いものが多い。このため、アロマなどの水溶液タイプの商品にカンナビノイドが含まれる例はまれである。
  • オピオイド
    • アヘンと同様の効果を有する薬物。強い鎮痛作用や多幸感を生じる作用があり、「麻薬」という言葉が示すものと大部分重複する。アヘン、モルヒネ、ヘロイン、フェンタニルなど。耐性がつきやすく、離脱症状(禁断症状)も強い。天国のあとには地獄がやってくる薬物である。また過量摂取すると呼吸抑制が生じやすく、死に直結する。
    • 市販薬に含まれるコデイン、ジヒドロコデインもオピオイドであるが、肝臓で代謝されてから薬効を発現するため、モルヒネに比べると比較的安全である。
  • 交感神経作動性アミン
    • 交感神経を作動させる作用がある、アミンという化学物質。基本的には生体内に元々あるカテコールアミン類(アドレナリンなど)に類似した構造を持つ。心拍数、血圧の上昇、吐き気、瞳孔の拡大をもたらす。必ずしも精神作用があるとは限らない。メタンフェタミンのような脳関門通過性が高い物は精神作用が強く、ノルアドレナリンのようにほぼ脳関門を通過しない物は精神作用がない。

法律による分類

  • 覚せい剤(覚せい剤取締法)
    • アンフェタミンとメタンフェタミンの2物質だけ。無許可での所持は禁止。ごくまれに、病院で使用される。ヘロイン以外の麻薬より罰則が重い。おそらく、麻薬類と比べて妄想による通り魔事件などを起こしやすく、他人に対して危害を加える可能性が高いからだろう。
  • 覚せい剤原料(覚せい剤取締法)
    • ジメチルアンフェタミン、フェニルアセトンなど、メタンフェタミンなどの原料となる物質が含まれる。エフェドリンのように、多少精神作用がある物質も含まれる。
    • 覚せい剤原料として指定されている物質は、無許可での所持が禁止されているが、濃度による規定があり、エフェドリンやフェニル酢酸は、濃度10%以下の物は合法であり、エフェドリンは市販の漢方薬にも含まれている。またセレギリン(デプレニル)には濃度規定はないが、パーキンソン病治療薬として処方される場合がある。
  • 麻薬(麻薬および向精神薬取締法)
    • モルヒネ、ヘロイン、コカイン、フェンタニルなどがある。無許可での所持は禁止。LSDのような幻覚剤からα-PVPのような覚醒剤まで、幅広く含まれる。ヘロインだけ罰則が重く、覚せい剤と同格である。
  • 家庭麻薬(麻薬および向精神薬取締法)
    • コデインとジヒドロコデインとその塩類は麻薬指定であるが、濃度1%以下のものが家庭麻薬として別扱いになっている。薬局で販売されている市販薬にも含まれており、一般人の所持も合法である。
  • 向精神薬(麻薬および向精神薬取締法)
    • 第1種から第3種まであるが、法的に大きな差はない。一般人が所持していても罰則はないが、無許可での販売は禁止。メチルフェニデートのような覚醒剤からフルニトラゼパムのような睡眠薬まで幅広く、医療用の薬物を含んでいる。ただし、エチランフェタミンのように、日本国内で医薬品として流通していない物もある。
    • 向精神薬の「向」という字は、「向上させる」という意味ではなく、「○○向けに」という意味である。つまり、精神を対象にした薬物という意味である。
  • 大麻(大麻取締法)
    • 学名カンナビス・サチウア・エルという植物である。サチウアはサティバと書いてある文献も多い。葉、バッズ(花穂)、未熟期の茎は、無許可での所持は禁止。成熟期の茎と、種子の所持は合法。所持が禁止されている物でも、吸うだけなら合法である。
  • あへん(あへん法)
    • ケシから取れる麻薬。モルヒネやヘロインの原料。
  • 薬事法指定薬物(薬事法)
    • もうすぐ、許可を得た特定用途以外の、使用や、使用する目的などでの所持は違法となる。だが……

お役所用語

  • 合法ドラッグ
    • 現在、この語は主にユーザーによって使用されるが、報道機関などでの使用はあまり見られない。また、販売店や製造業者は「合法ハーブ」、「合法アロマ」などの表現を好んで用いる。2003年~2004年ごろ以前は社会一般において、この「合法ドラッグ」の語が主流であったが、この語はまるで法律で安全性が保障されてるかのような印象を抱かせるため、お役所用語としては下記の「脱法ドラッグ」に取って代わられた。
    • この語は、薬局で購入できる医薬品や、一般ハーブショップで購入できるセントジョーンズワートなども含むと解釈できるため、示す範囲が広いという特徴がある。
  • 脱法ドラッグ (~2005年)
    • この語は、一般社会においては1990年代から現在に至るまで使用され続けているが、お役所用語としては、2003年~2004年ごろに使い始められ、2005年に下記の「違法ドラッグ」に取って代わられた。
    • なお本サイトにおいては、これからもこの「脱法ドラッグ」の語を使用し続ける。「危険ドラッグ」では、乱用薬物の帝王とまで呼ばれるヘロインはその危険性から当然含まれることになり、指し示す範囲が非常に広くなるからである。
  • 違法ドラッグ (2005年~2014年)
    • お役所用語における「違法ドラッグ」は、実は「違法薬物」とは違うものを指すらしい。この語は、「脱法ドラッグ」という用語では締め付けが不十分と感じた政府が、より強い語感の語に変更しようとして生まれたようだ。しかし、この語の意味するところは従前の脱法ドラッグの語の示す範囲と同じであり、数年前までは「合法ドラッグ」と呼ばれていたカテゴリーが、範囲は同じまま「違法ドラッグ」と呼ばれるという、非常に妙な事態になってしまった。しかも、この「違法ドラッグ」の語にはメタンフェタミンなどは含まれず、それらは「違法薬物」と呼ぶらしい。
    • 小森榮弁護士は、この分かりにくさに難色を示し、「違法ドラッグ」の語の制定後も、従来どおり「脱法ドラッグ」の語を使用している。また報道機関においても、さすがに「違法ドラッグ」には違和感があったのか、下記の「危険ドラッグ」の語の制定までは、同様に「脱法ドラッグ」の語の使用を続けるケースが多かった。
    • なぜ「違法」と呼ぶかというと、これらのドラッグは本質的には人体摂取を目的としており、「無承認無許可医薬品」に当たるため、販売するのは薬事法違反だからという理由である。しかし単に「違法」としただけでは、販売のみ違法なのか、所持も違法なのかが定義できない。せめて「違法販売ドラッグ」や「不正販売ドラッグ」とでもすれば、その意味するところは十分に伝わったと思うのだが。
  • 危険ドラッグ (2014年~)
    • さすがに「違法ドラッグ」では違法薬物と区別がつかないということにようやく気づいたのか、警察と厚生労働省は、一般に対して新名称を公募した。その結果、この「危険ドラッグ」が制定された(ただし投票数は最上位ではなかった)。
    • ネット上では「ダサい」という意見が多い。また筆者も、日本語として座りが悪く、日本語に不慣れな人によるカタコトな表現のような印象を感じてしまう。しかし、あえてダサく、また不自然さの残る用語にした方が印象に残りやすいとの意見もあるため、必ずしも流暢な語句(例えば「有害ドラッグ」とか)の方が優れているとも言い切れない。今後、この語が浸透するかどうかは未知数である。

化学構造による分類

  • カチノン系物質
    • アンフェタミン骨格、またはフェネチルアミン骨格にベータ位ケト基(酸素原子の二重結合)がついた物質。
    • カチノン系化合物とは何か」で詳しく説明しています。

体内物質

  • ドーパミン
  • セロトニン
  • ノルアドレナリン
  • アドレナリン
  • カテコールアミン

摂取方法

  • 内服
    • 薬を飲むこと。もっともオーソドックスな方法である。しかし、加熱吸煙などと違って、効き目を見ながら少量ずつ摂取することは不可能である。10分から2時間のタイムラグがあるため、オーバードーズの危険性がある。
  • 経口摂取
    • 口から摂取すること。内服と同義に用いられる場合もあるが、舌下吸収を含むかどうか曖昧。また、吸煙も口から行なうので、単語の指す対象が明確でないという問題がある。
  • 加熱吸煙
    • 化学物質を加熱して、蒸発させて気体にして吸うこと。物質によっては、熱分解したり、炭化したりするので不可能。
  • 経鼻吸引
    • スニッフともいう。粉末を鼻から吸う方法。太いストローや、丸めた紙幣などで、鏡などの平らな板の上に置いた薬物を鼻から吸う。コカインにおいて好まれる方法だが、メタンフェタミンやα-PVP(PEA-bka3NN4)などのアッパー系薬物でも効果がある。糖分が含まれているものを経鼻吸引するとかなり痛いらしい。

俗語

  • 誤飲
    • 誤って飲むこと。合法ドラッグ関連の掲示板などで時折見られる表現。パウダーやリキッドは摂取してはならないとの注意書きがあるので、それを飲むことを誤飲と表現する。しかし実際には、意図的に飲んでいる場合がほとんどである。合法ドラッグの場合は、意図的に飲んだとしても処罰されないので、法的な問題を回避するためにこの表現が使われているわけではない。ただしリキッドにおいては、幼児が誤飲することは十分にありえる。量的に1瓶飲むと死亡する可能性も高いし、安息香酸デナトニウム等で意図的に苦味をつけるべきだと筆者は考える。
    • ペンテドロンは、粉のまま、またはそれが高濃度で含まれているリキッドを薄めずに飲むと、1日ほどたってから舌がただれ始めるという問題があった。
  • 誤直
    • 誤って直腸に注入すること。誤飲と違って、実際には意図的に注入しているケースがほとんどすべてを占める。注入には、スポイトや、針の付いていない注射器が使われる。注射器の、針を装着するためのノズル部分は切り落としておくと直腸を傷めにくい。注入時にはバターやローションなどといった潤滑剤がなければ注射器を奥まで挿入することは困難だが、ノズルを切り落としていない注射器のノズル部分のみを肛門に差し込み、勢いよく注入すれば、そこそこ奥まで注入することは可能である。

薬効と症状

精神

  • 覚醒剤精神病
    • ドーパミン作動性ドラッグによって誘発される統合失調症。陽性症状が主体だが、自然発症型の統合失調症とはほとんど見分けが付かないといわれる。
  • フラッシュバック
    • 幻覚剤を使用した人が、薬効消失後も幻覚を見ること。本来フラッシュバックという用語は、厳密には幻覚剤が原因である場合に限定して使用される用語であり、慢性覚醒剤精神病において、日常生活中にいきなり幻覚が再び現れる現象は単に「再燃」と呼ぶのが正しいようだ。しかし、フラッシュバックの日本語訳が「再燃」でもある。ここら辺の用語の定義については筆者にはよくわからない。
  • マンチ
    • カンナビノイドで起こる、食欲が高まること。

肉体

  • 吐き気
    • アッパー系ドラッグは交感神経を作動させるので嘔吐を誘発する。カンナビノイドも吐き気を起こす。胃の中に固形物が入っている時の方が吐き気が誘発されやすい。

行動の変化

  • 渇望
    • 喉が渇いたときに水を飲みたくなるように、薬物依存症者が薬物を求めること。
  • 報酬系
    • 中脳にある、ドーパミンに影響される部分。依存症に深く関わる。

その他(未分類)

  • 落とし
    • 最初に摂取した薬物の効果を打ち消す薬物。薬物を過剰摂取してしまった気づいたときや、翌日の仕事に差し支えないように早く眠りたいときなどに服用する。デパス(エチゾラム)など。
  • 擬音
    • 「ブリブリ」は大麻摂取時の擬音で、「パキパキ」は覚醒剤摂取時の擬音。
  • 一般名
    • 医薬品の世界では、商品名に対して、各社共通で使われる化学名を指す。文字通り「一般的な名前」かというと必ずしもそうではなく、メチルフェニデートの場合、一般名である「メチルフェニデート(塩酸塩)」よりも商品名である「リタリン」の方がよほど一般的に使用されており、一般名を言ってもわからない人の方が多い。また、ヘロインも元々は商品名であり、一般名は「ジアセチルモルヒネ」であるが、こちらは政府の啓発資料などでもヘロインと表記されている方が多い。
  • スピード、S
    • 米国ではアンフェタミンをスピードといい、メタンフェタミンをメスという。しかし日本では、メタンフェタミンのこともスピードという場合も多い。Sはスピードを略した隠語。
  • 抗精神病薬
    • 難しい概念である。一般的な抗精神病薬(定型抗精神病薬)は、脳内のドーパミン機能を低下させることを目的としたものであり、メタンフェタミンなどの覚醒剤とは正反対の作用を持つ。「抗精神病薬」の「精神病」とは、統合失調症(精神分裂病)のことであり、実際にほとんどの統合失調症(主に陽性症状)に対し薬効を示し、覚醒剤精神病に対しても例外ではない。広い意味では、うつ病や双極性障害(躁うつ病)も精神病(精神障害)の一種であるが、それらに対する治療薬は通常、抗精神病薬と呼ばれることはない。いわゆる「抗精神病薬」とは、より正確に言うならば、「抗統合失調症薬」や「統合失調症治療薬」のことである。なお、語感が似た「向精神薬」と混同されやすいが、全く異なった概念である(抗精神病薬は、向精神薬の一種)。
    • 覚醒剤の正反対の性質を持つ薬剤であるから、覚醒剤を摂取した時の覚醒感、昂揚感、爽快感とは全く逆の気分が生じることになり、眠気や、知能の低下などの副作用が必然的に生じる。覚醒剤の場合は嗜好性・依存性といった性質があるが、抗精神病薬は逆に嫌悪性を持つ薬剤であるといえる。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬などは、その依存症になる例も多いが、抗精神病薬の依存症というのは聞いたことがない。また覚醒剤といえば「やせ薬」としても知られているが、抗精神病薬は逆に太りやすくなる物が多い。なお、統合失調症以外の疾患に対しても、抗精神病薬が処方される場合もある。「メジャートランキライザー」ともいわれる。
  • 幻聴
    • 実際には存在しない音声が、存在するかのように聞こえてくる現象。注意しなければいけないのは、耳鼻科領域の「耳鳴り」と、精神科領域の「幻聴(通常、幻聴といえばこちらを指すことが多い)」では、原因や対策が全く異なるということである。耳鳴りの場合、機械音、虫の声、楽器の音などに似た音が聞こえる場合が多く、人の声が聞こえることはまずない。逆に言えば、人の声が聞こえる場合は、精神科領域の幻聴だといえる。また、耳鳴りの場合は、「音の発生源がどこかにある」と誤認した場合を除き、「これは耳鳴りだな」と自分で区別できる(「病識がある」という)場合が多いが、精神科領域の幻聴の場合は、本当に誰かが話しているという、強い確信を伴う場合も多いという。
  • 耳鳴り
    • 耳鳴りの機序については筆者は詳しくないので自己の体験を書く。筆者の場合、カンナビノイドとの相性が悪いようで、カンナビノイド吸引の約5分後から一気に強烈な耳鳴りが生じる。この耳鳴りは一度または二度ほど睡眠を取るとほぼ消失するが、数日間、微弱な耳鳴りが残る場合もあった。また、アッパー系物質の摂取でも中程度の耳鳴りが生じる。こちらは連投により肉体疲労が生じている場合に強まるようだ。なお、カンナビノイドやアッパーによる耳鳴りは、どうも特異体質に分類されるようで、他のユーザーにはあまり高頻度には現れないようである。
  • 用量依存性
    • 一見、依存症と関係がありそうな言葉だが、全く関係ない(一方、「常用量依存」は紛れもなく依存症関連の用語である)。薬物や毒物などの、人体に影響のある物質を、少なく摂取すれば小さな影響が現れ、多く摂取すれば大きな影響が現れることを用量依存性と呼ぶ。ほとんどの化学物質がそうであるが、アレルギーなどの場合は、これに当てはまらない場合もある。
  • シンナー
    • シンナーという単語はトルエンの別名のように思われていることもあるが、実際にはもっと幅広い概念である。シンナーとは、英語では「薄め液」という意味であり、塗料を薄めるための液体を指す。油性塗料なら、トルエンのほか、メタノールや酢酸メチルで薄めることが出来るし、実際にそういった成分を含んだシンナーが販売されている。水性塗料の場合、水やメタノールで薄めることが出来るので、ある意味、水も広義のシンナーである。
    • トルエンであれば、かなり有害ではあるものの、即死したり失明したりするような害はない。しかし、販売されているシンナーの中にはメタノールを混ぜたものがあり、そういったシンナーを吸引すると失明(視力喪失)するし、量が多いと死亡する。
  • logP
    • ログピーと読む。詳しい説明は省くが(実は筆者の学力では理解できないため)、要するに「化合物が脂溶性か、水溶性か」を表す数値のことである。容器内に混じり合わない油性溶媒と水性溶媒を等量入れ、その中にlogPを計測したい化合物を投入してから容器を激しく振り、その化合物が水層及び油層にそれぞれどの程度分配しているかを測定して、化合物が脂溶性であるか水溶性であるかを判断する。通常は、オクタノールと水を使用した、「logPow」が用いられるが、省略して単にlogPと書かれる場合も多い。中間は0で、プラスあるいはマイナスの値をとりうるが、高い(+側)ほど脂溶性が高く、低い(-側)ほど水溶性が高い。
  • ケミカル
    • 大麻などの天然物に対して、合成化学物質という意味だが、狭義ではアッパーケミカル(覚醒剤、エンタクトゲン)を指す。しかし、合成カンナビノイドも人工的に化学合成された物質であるので、広義ではこれらの物質のことも指す。また麻黄由来のエフェドリン、カート由来のカチノン、コカ由来のコカインなどの天然物由来のアッパー系物質も存在するため、「ケミカル」という語は、その指し示す所が曖昧になりがちである。
  • エクスタシー
    • 決まった定義はないが、「MDMAが含まれると期待されて取引される錠剤」程度に考えておくのが良いだろう。外国の報告書などでは、「MDA、MDMA、MDEAのいずれかを含む錠剤」をエクスタシーと呼んでいる場合が多い。しかし、近年ではMDMAの供給不足から、安価な代用物質で間に合わせた物が横行しているようだ。それらの中には、摂取者にとってMDMA入りのエクスタシーとの差が分からない物もあるが、ケタミンやメタンフェタミン、カフェインといった明らかにMDMAとは異なる体感作用を持つ薬物が主成分である物もある。また、PMAやPMMAのように、MAO阻害効果を持ち、摂取量と血中濃度の関係が直線状ではなく急カーブ状となる、過剰摂取によるセロトニン症候群の危険の大きい代用物質が使用されたエクスタシー錠も存在する。

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